クロッキー会(12月23日)

12月23日は、アトリエROJUEが主催するクロッキー会に参加してきました。

構成は、(男性1分*25回+女性1分*25回)*2で合計100回。

題して「マシンガンクロッキー」。

視覚と腕をもっと近づけたいという気持ちで挑みました。


まずは、女性のポーズから。
私は、黒のコンテを使用して描くことにしました。
緊張で1枚目は描きづらかったのですが、長くは保てないであろう変化に富んだポーズに追いつこうと描いていくと、次第に描線の世界に引きこまれていきました。

1枚目

5枚目

7枚目


25枚目からは、私にとっては初めて目の前にする男性ヌードです。

そもそも、このクロッキー会は、美術解剖学モデルhiroさんのブログで知ったのですが、美術モデルとして高い意識をもつhiroさんを描けることが今回のクロッキーの楽しみでもありました。

hiroさんの身体は、これまで描いてきた女性の体とまったく違うヴォリュームとディテールを持っていました。このために私は、人間の筋肉に関する認識の違いを把握し修正しようという欲求が高まってしまい、短時間での描写をもどかしく感じるようになりました。

36枚目


42枚目


50枚目からはコンテから鉛筆に切り替えました。コンテと違い、主に抑揚のない線で描くことになりました。

53枚目

64枚目

67枚目

72枚目


鉛筆は、描くにつれて芯が磨耗して思い通りに線を描くのに気を使わねばならないのが煩わしく感じたことと、即座にボリュームを描出しづらいことから、75枚目からはコンテ(サンギーヌ)に戻しました。

84枚目


80枚目くらいまでは、1分がとても短く感じましたが、このあたりでやっとコンテの自分なりの使い方が分かってきたような気がします。

92枚目

94枚目

98枚目

99枚目

100枚目


100枚描ききったところで、男女モデル2人が組んだポーズを描けることになりました。

1人1分だったから2人ならその倍だろうという相談により制限時間は2分で2人を描くことになったのですが、難しさは4倍に感じました。

103枚目


105枚目


クロッキー会後は、しばらく高揚感が消えなかったものの、数日たって反省してみると次の4点に気づきました。


スケッチで生まれ、古典的な意味の完成作で失われてしまうもの、即ち早く描くことでしか見いだせないものとは、いわゆる「筆勢」です。私は、作品に「筆勢」を求めていることが実感できました。


できるだけ全身を描くよう心がけましたが、横たわったり寝そべる姿勢は画面に収めることが困難に感じました。
一瞬で把握できない苦手なポーズや角度は、クロッキーに如実に出るようです。上達のためには、うまく描けなかったポーズについて理解を深める余地があるということでしょう。


コンテは、面も線もすばやく描ける画材として大変重宝しました。


もっと上手な方のクロッキーやデッサンと比べて、肉を表現できていません。

2011年は、上記の反省を作品にいかして、描いていきたいと思います。

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